夕食はスープ、メイン、デザートで14ユーロであった。とても美味しかった。パリでもこの値段ではこのメニューは食べれないと思う。イスラエルはファーストフードでさえも高いのでこの内容でこの値段はかなりお得だと思う。
安息日に当たるため、シェルートで空港まで移動する。
朝のシェルートがないため、午前3時45分発のシェルートに乗る。
ホスピスのシスター(おばちゃん)が朝ご飯の変わりにと、ランチパックをくれる。シスターは、夕食の時間ピッタリにレストランに来るよう言ってきたりと、厳格な性格ではあるが、面倒見はとても良かった。
| <ランチパック> |
エルサレムホテル集合であったが、シェルートは20分程遅れて来た。早朝のエルサレムも不気味である。
| <相変わらず気味が悪い> |
| <エルサレムホテル到着> |
| <なかなかシェルートが来ない。とても寒い。> |
| <20分程待ってようやくシェルートに乗り込む。> |
| <この後セキュリティチェックを受ける> |
朝になり、出国審査に向かう。ペングリオン空港の出国は厳しいと聞く。空路での入国を一回、陸路での入出国を一回経験したが、この空港からの出国は比較にならないほど厳しかった。入り口でのチェックも含め、計5人にセキュリティチェックを受けた。
まず、チェックイン前に、一人一人口頭質問される。女性の管理官であったが、高圧的である。
質問は以下の通りである。
・イスラエルへ来た目的。
・イスラエルに友達はいるか。
・一人で旅行しているのか。
・イスラエルではどこに行ったか。
・どこに泊まったか。
・何故ヨルダンにいったのか。
・ヨルダンではどこに行ったか。
・ヨルダンに知り合いはいるか。
・ヨルダンでは何泊したか。
・ヨルダンではどこに泊まったか。
・なぜモロッコに行ったのか。
・モロッコでは何泊したか。
・モロッコではどこに泊まったか。
・モロッコに知り合いはいるか。
・モロッコではどこに行ったか。
・誰が荷物をパッキングしたか。
・パッキングしてから誰にも触られてないか。
・武器は入っていないか。
・液体は入っていないか。
・誰かから貰ったものは入っているか。
英語で真剣に質問される。途中質問の意図に対して間違った回答をすると、英語ができないのかと飽きれた表情をされてしまったのが悔しい。安全の為にやっていることを理解して欲しいと言われる。
次に預け荷物のX線チェックを受ける。ひっかかなければ、そのまま航空会社のチェックインに進むが、ひっかかると荷物のチェックを受ける。
案の定、ひっかかり、荷物の検査を受ける。
バックパックの中身を出すように言われる。特に電子部品は全て出してくださいと言われる。クイックルワイパーみたいな機器で、一つ一つ入念にチェックをされる。
その後、航空会社のチェックインを受け、手荷物検査に進む。
手荷物検査は通常通り、手荷物をX線検査に通す。
その後カバンを開け、先程と同じように機械類を中心にチェックを受ける。
先程も時間はかかったが、何事もないのでチェックが終われば済むだろうと思っていた。しかし、男性の管理官がベツレヘムで買ったポストカードを見つける。ポストカードは、バンクシーの絵や、分離壁を風刺したものである。怪しまれると、別室行きになるという噂を聞いていたので覚悟した。
ポストカードは15枚程、バンクシーの絵、分離壁のせいでサンタがベツレヘムには来れないというメッセージ、サンタが十字架にかけられた絵まである。
15枚ほどあるポストカードを見るたびに、管理官の顔が怒りに変わっていく。本当に知らないのか、かなり真剣にポストカードを見る。
「これはなんだ?」と問われるが、「お土産で買ったものだ」と答える。
管理官は女性の管理官を呼ぶ。女性の管理官からの質問が始まる。
「Takeshi、これはどこで買ったのか。」「エルサレムで買った」(ベツレヘムに行った事は言わなかった。)
「エルサレムのどこの店か」「新市街の店だが、分からない。」
「分からないわけないだろう」「お店の名前や詳しい場所は忘れた。」
「このカードは何だ。」「バンクシーのものだ」
この時点で女性の管理官は明らかに怒っているが、「バンクシーを知らないのか?」と聞く。「知っている」と答えたが「バンクシーについて説明しろ」と言われる。バンクシーについて知っていることを話す。
カードについての質問は終わり、その後も一般的な質問をされる。
・最終目的地はどこか。
・パリで何をしている。
・フランスのビザはあるのか。
・パリでは何を勉強している。
電子機器しか調べないと思い、油断していた。
ポストカードが見つかった時、管理官の態度が高圧的になったので、別室行きになるかと思われたが、無事通してくれた。
出国審査は簡単に済み、IDカードを貰う。
イスラエルは常にアラブ諸国からのテロの危機にさらされている。
自分のような学生にも真剣な態度で望む管理官の態度には驚かされた。
彼らの仕事はイスラエルを守る事であるが、同時に自分達乗客を守る事でもある。出国に際し、如何にこの国がテロの危機にさらされているかを実感した。
フランスの入国審査は5秒程で終わり、夜日本館に帰宅する。
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